SASユーザ総会の2021の感想(OSSの話)
オープンソースの話が聞けるということで昼飯も食わずに健康診断が終わって腹ペコのまま急いでデスクに向かったのに、期待した程の内容が聞けなかったですね。(ごめんなさい)
「製薬業界におけるオープンソースソフトウェア(OSS)の可能性」
(12/1まではオンデマンドで公開されるようです→https://www.sas.com/ja_jp/events/21/users-group-2021/ondemand-vidoes.html)
可能性って、可能性はありますよそりゃあ。でも、その可能性を高めるための情報がもう少しあってもいいんじゃない?
例えば、XXXではこういったことができる、YYYを使えばこういった作業が楽になる、とか。Viya経由でPythonつかって解析をするとか、ね。
個人レベルの導入だけじゃなく、組織レベルで導入する時、社内(上司)の説得障壁を取り除くような情報があればもっと良かったかも。
Docker?臨床試験で必要ですかね。バリデーション環境を構築するためのバリデーションが必要になりそう。
え、そのコードOSSと関係あります?
SASさん、製造業のプレゼンしてますけど、製薬業界のOSSに寄与できる情報がないってことですかね?
セッションの中では、解析はSASに限定しているわけではない(表現は異なりますが、こんな内容だったかと)というFDAおよびPMDAの通知が紹介されていましたが、そうですよ、こう言う情報が必要なんです。
この業界のSASユーザにとっては、
「データ収集からデータ固定、使って解析をして申請資料を作成する」
この過程で、どこがOSSに切り替えるか、OSSを使ってどんな作業を軽減できるか、という情報が必要なのではないでしょうか。
(せめてPHUSEのリポジトリ紹介するとかさhttps://github.com/phuse-org)
例えば、既存のプロセスをOSSに切り替えるなら、以下のようなイメージ(一例)ですかね。
- Webプラットフォーム:LAMP(OSSであるLinux、Apache、MySQL、Phpで構築されたwebサーバ)
- クライアントOS:Ubuntu
- Office:OpenOffice
- データ収集(EDC):OpenClinica
- 解析:R
- CDISC:P21
- プログラム管理:GitHub
- タスク管理:Redmine
- チャットツール:Rocket.Chat
別に全部、というわけではないですけど、これらのシステム導入に必要なコスト、システム等がわからないと、手の出しようがないですよね。
切り替えに大きな負担(調査、構築コスト)が生じる上に旨味がないなら、末端のユーザすらOSSには手を出しません。
(Rは個人でやるにも既に十分なメリットがあると思いますが)
だって今は会社が高額な費用を払ってくれて、慣れたSASとRaveとSlack使えてるわけでしょう?(暴言)
それをOSSに切り替えた時、構築はどうやるの?サポートはどうなるの?浮いた費用の話は?
この辺りもっと突っ込んだ情報がないと、OSSは広がりませんよ。
あと、みんながみんな、プログラム書いてコミュニティに貢献したい、なんて高尚な考えは持っているわけではない、ということです。慣れたシステム使って引き継いだコード使って業務をこなすことだけ考えてる人は多いです。
フルオープンソースで臨床試験プラットフォーム提供したら需要ありますかね。
(高額な)ライセンス費用は基本的に必要ないので、構築費用と保守費用だけでいけそうです。
どこか一緒にやりませんかw