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SASとかDelphiあたりの人様の役に立たないネタを提供します

AndroidタブレットをDelphi11で認識するようにセットアップ

先日、Androidタブレットを購入しましたので、やはり試したいアプリの実機転送(配置)。

かなり手間取ったのでまとめておきます。
(正確に言うと、自前でSDKをセットアップする方法に)


結論は以下です

1. Delphi11のSDKマネージャにはたくさんのバグがある
2. ググっても情報が少ない
3. SDKの管理をしないならDelphiに任せるのがよい

1と2は長くなるのでまた今度。3をベースに話を進めます。


まず、実機転送するのに必要なのは以下の2点です
DelphiAndroidタブレットを認識させること
・AndroidSDKをインストールして正常にコンパイル、署名等ができるようにすること


私が購入したのは、前回の記事の通りTECLASTのM40SEです。M40とかP20とかでも基本的に同じ手順で行けると思います。

以下の手順で行います

1. タブレットの開発者オプションを有効にする

方法はググればたくさん出てきますが、簡単に。
設定>タブレット情報>ビルド番号を何回か(5回位?)タップ

f:id:japelin:20211022111758j:plain

2. USBデバッグを有効にする

設定>システム>開発者向けオプション>USBデバッグ:ON

3. タブレットをUSBケーブルで開発PCに接続する

接続方法はファイル転送モード(MTP)
とりあえず最適なドライバが勝手にインストールされます。

4. ドライバーを正しいものにする

Firmware TECLAST にアクセスし、ID numberにモデル番号「M5T3」を入力、
最新のファームウェアをダウンロードする
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解凍したら、Upgrade Driverでドライバをインストールする。(64bit OSなので64install.exeを使う)

これで、認識する………はずが、認識しない!

Delphi側も設定が必要でした。

5. DelphiSDKを設定する

今回はDelphiお任せで設定させます。
ツール>プラットフォームの管理>追加オプションから、
AdoptOpenJDKとAndroid SDKをチェックし、適用します。

私はJavaがOpenJDKになったのをすっかり忘れていて、Javaが必要なことに気づかず、
SDKだけインストールして、認識しない、あーでもないこーでもない、と右往左往していましたのでご注意を。
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これで、
C:\Users\Public\Documents\Embarcadero\Studio\22.0\CatalogRepository
JDKAndroid SDK、NDKがインストールされ、SDKのセットアップが完了しました。

6. タブレットを挿し直します。

接続するPCを信頼しますか(フィンガープリント:XXXX)と表示されるので「はい」とします。
(認識しない場合はPC再起動。)

これでDelphiタブレットを認識するようになりました。

なお、Nexus7(2013)は上記の後、ただ挿しただけで認識しました。(当然USBデバッグはONの状態)
さすがGoogle…、Pixel6でもお願いしますよ。


ソースの問題でXPTVierwerが配置はできたものの、起動後すぐに落ちたのはご愛嬌。